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2019年2月18日

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こんにちは!

汐入駅前歯科、歯科衛生士の松本です。 最近インフルエンザが流行っていますが、皆様体調はいかがですか?
体調が良くない時は無理せず早めの休息が大事です!
寒い日が続きますが、しっかりとうがい、手洗いを行いインフルエンザにならないよう気を付けていきましょう。


さて、本日お話するのは唾液の力についてです。
ここで問題です!
1日に唾液はどのくらいの量が出ると思いますか?

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正解はなんと1~1.5ℓ(成人の場合)!
ただし、この唾液加齢的な影響を受けやすい性質があり、
30代をピークにして減少し始め、70代にはピーク時の3割ほどにまで減少してしまいます。
また、唾液の分泌量は、時間により変化します。
食事中は増えますが、睡眠中は減少する傾向にあります。
また、精神的な影響を過分に受ける傾向もあり、例えば、緊張すれば唾液の量は減少して口が渇いてきますし、酸っぱい物を目の前にしなくても想像するだけで唾液は出てきます。


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唾液には、様々な役割があるのを知っていますか?

1.溶解作用(食べ物を消化する働き)

消化といえば、胃や腸の役割の様なイメージですが、
実は唾液も消化作用の一翼を担っています。

唾液の中には、βアミラーゼという酵素成分が入っています。
これは、でんぷんを分解する作用がある消化液の一種です。
食べ物を噛めば噛むほど、唾液は沢山出されます。
言い換えれば消化液が沢山出てくる事になり、お米やパンなどの炭水化物が消化される事になります。

この作用があるおかげで、消化時の胃腸の負担を軽減する事が出来ます。
ただし、タンパク質を分解する酵素は含まれていない為、タンパク質を分解する事は出来ません。

食べ物を溶かす事で、味を感じる味蕾細胞の働きを助け、味覚を感じさせる働きの補助もしています。

2.保護作用(お口の中に傷が出来ない様に守る働き)

お口の中には、軟組織と呼ばれる舌や頬、唇などの軟らかい部分と、硬組織に分類される歯という固い部分が共存しています。
歯は、身体の中で最も硬い、つまり骨よりも硬いという性質があります。そんな硬い部分が話をする時、食べる時、ずっと軟らかい部分に当たり続けています。
唾液には、軟組織部の動きを滑らかにする潤滑剤の作用があり、こすれて傷を付けるのを防いでくれています。

3.緩衝作用(お口の中を中和してくれる働き)

むし歯の原因は、ストレプトコッカス・ミュータンスに代表されるむし歯菌という細菌です。
むし歯菌が歯の表面に生息し、そこの付着物を取り込んで代謝すると、かわりに乳酸を排出します。この乳酸はpHが酸性です。この作用で歯が溶かされて穴が開き、むし歯になります。
唾液には、この乳酸により酸性に傾いたお口の中のpHを中性に戻す作用があります。こうした作用を緩衝作用といいます。緩衝作用が強ければ強いほどむし歯に強い環境を作り出してくれます。

4.洗浄作用

歯の表面などについた食べかすを洗い流す作用があります。

5.殺菌・抗菌作用

唾液にはリゾチームやラクトフェリンに代表される抗菌作用を持つ成分が含まれています。
これにより、お口を通して細菌が身体の中に侵入する事を防いでくれています。

6.再石灰化作用(むし歯を防ぐ働き)

唾液の中にはカルシウムやリン酸など歯には欠かせない多くのミネラル成分が含まれています。
歯は食事のたびに溶かされミネラル成分が流れ出します。唾液によってミネラル成分が歯に戻される再石灰化が起こります。
また、多くのミネラル成分が含まれる唾液は歯垢を歯石にします。

7.排出作用

毒素や異物がお口の中に入ってきた時、唾液がまとわりつく事で身体を守り、排出しやすくします。

・唾液が減ると起こる事

1.むし歯になりやすくなる

唾液は、酸を中和してくれる作用があります。唾液の量が減少すれば、酸を中和する作用が低下して、酸が歯の表面を溶かすのを防ぐ力が低下してしまいます。
また、唾液の中に含まれる成分に、カルシウムやリン酸等の無機質があります。
むし歯菌が酸で歯の表面を溶かし始めたごく初期の段階であれば、これらの成分のおかげで歯の表面を修復する事が出来ます。
唾液の量が減るとこの歯の表面の修復力が低下します。
唾液の量が減る事はむし歯になりやすい条件を作ってしまいます。

2.歯周病が進行しやすくなる

歯周病菌はもともと口の中に住んでいる細菌です。唾液によって細菌の数や割合がコントロールされています。
唾液が減り、唾液の抗菌作用がなくなると毒性の強い歯周病菌がより多く繁殖しやすくなります。

3.入れ歯が痛くなりやすくなる

唾液が減ると入れ歯の調子が悪くなります。入れ歯は粘膜の上に乗っています。唾液が減ると粘膜が乾き、入れ歯が歯茎と擦れ、傷みが出ます。
また、入れ歯は唾液によって粘膜とくっつくように出来ています。唾液が減る事によって歯が落ちやすくなります。

4.カビが生える

口の中は適度な温度と湿度でカビが生えやすい環境です。唾液の抗菌作用や洗い流す作用によって清潔に保たれています。
唾液が減ると口の中にもともと存在するカンジダ菌というカビ菌の一種が繁殖し、歯茎の痛みやピリピリ感が出やすくなります。

5.口内炎が出来やすくなる

唾液が減ると舌や口の中の粘膜に傷がつきやすくなり、口内炎が出来やすくなります。
粘膜は唾液によって保護され、殺菌されています。
唾液が減ると食べ物や歯が粘膜に擦れ、傷が出来て口内炎が出来ます。

・唾液を増やす方法

1.水分補給

唾液は体内の水分量と関連しています。身体の中の水分が減少していますと、それに伴い唾液も減ってしまいます。
喉が渇いたと思えば、水分不足のサインかもしれません。水分を補給し、お口の乾燥を防ぎましょう。

2.ガムを噛む

噛むという行為は、唾液腺を刺激し、唾液の放出を促進します。ガムを噛む事も唾液を出す為に有効な方法です。

3.食事の時にしっかり噛む

食事の時に、形のある物をしっかりと噛む事も大切です。少し噛んで飲み物で流し込んでしまう事はよくありません。
出来るだけゆっくりと回数を重ねて噛むようにしましょう。噛む事の副次的効果として、満腹中枢の刺激があります。
しっかりと噛めば満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎを防ぐ効果も期待出来ます。

4.舌を動かす

舌を動かすと、舌の下にある舌下腺や顎下腺という唾液腺が刺激されますので唾液が出てきやすくなります。

5.唾液腺マッサージ

唾液を作る唾液腺は、舌の下、顎の下、耳の下に存在しており、それぞれ舌下腺、顎下腺、耳下腺といいます。
こうした唾液腺をマッサージして刺激する事も効果的です。

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長くなりましたが、唾液の働きには食べるという行為に関連した働きだけでなく、むし歯や細菌の侵入を予防したり、口の中を守ったりと、様々な役割があります。

普段は意識する事はあまりありませんが、唾液が減ると様々な問題が出てきます。
そこで、食べ物をしっかりと噛んで食べ、唾液を出しやすくするマッサージなどをして、唾液がしっかり出るようにし、健康な生活をおくるようにしましょう。 分からない事などありましたらご相談下さい。

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汐入駅前歯科 院長 山口和巳 医療法人社団SED
汐入駅前歯科

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