「まだ大丈夫」で後悔しないために子どもの歯並び、横須賀で始めるべき最初の一歩 その判断、本当に大丈夫ですか?│汐入駅駅前歯科
「まだ小さいから様子を見よう」「永久歯が生え揃ってからで良いのでは?」
そう思って、お子様の歯並びについて後回しにしていませんか?
実はその“様子見”こそが、後々大きな後悔につながるケースがとても多いのです。
写真のお子さんは小学生の時、子供矯正相談に来院してくれたにもにも関わらず放置した結果、高校生になって再度矯正相談にいらしたお子さんの一例です。
残念ながら大切な歯を4本抜歯してワイヤーを入れて矯正治療することが最善の治療方法になります。
歯並びを悪くしているのは原因は顎の骨が十分に成長していないからです。特に上顎骨(じょうがくこつ)はお顔を作っている大きな骨なので上顎骨の成長の大きさと成長方向はお子さんのお顔に大きな影響を与えます。
この子のお顔が2年半という短期間で変わったのは間違った上顎骨の成長方向と大きさが本来の成長に改善したからです。
上顎骨の成長が終わる12歳以降の一般的な矯正治療ではこの変化は期待できません。
私たち汐入駅前歯科では、横須賀の地域に根差し、これまで数多くのお子様の歯並びやお口の成長を見守ってきました。その中で痛感するのは、
「もっと早く相談していれば…」
という声の多さです。
歯並びは単なる見た目の問題ではなく、お子様の全身の健康や将来のQOL(生活の質)にまで直結する重要なテーマです。今回は、なぜ「まだ大丈夫」が危険なのか、そしてどうすればお子様が将来後悔しないで済むのか、詳しくお話しします。
歯並びは“遺伝”だけのせいじゃない
親御様からよく頂くお声に、
「自分も歯並びが悪かったから、この子も仕方ないと思って…」
というものがあります。
もちろん、顎の大きさや形、歯の大きさや数は遺伝的な影響を受けます。
しかし近年の研究では、歯並びに最も大きく影響するのは“後天的な生活習慣”や“環境要因”であることがはっきりと分かってきています。
つまり、遺伝だけを理由に「仕方ない」と諦める必要はないのです。
子どもの歯並びに悪影響を及ぼす代表的な習慣
- 口呼吸
これこそが、現代の子どもたちの歯並びや健康に深刻な影響を及ぼしている大きな要因です。
- 柔らかい食べ物中心の食事
現代の子どもはハンバーグやパスタなど柔らかい食べ物を多く摂取する傾向にあります。その結果、しっかり噛む回数が減り、顎が十分に発育しません。
③片側ばかりで噛む癖
いつも同じ側で噛んでしまうと、顎の左右のバランスが崩れ、噛み合わせのズレや歯並びの乱れにつながります。
- 指しゃぶりや頬杖、舌で歯を押す癖
これらは顎や歯に不自然な力をかけ、歯並びや顔貌の歪みを引き起こす原因です。
見落とされがちな「口呼吸」の恐ろしさ
最近、日本の子どもの約80%が何らかの形で口呼吸をしているという調査結果が出ています。
「うちの子も寝ているとき、口が開いているかも…」と思い当たる親御様も多いのではないでしょうか。
◉ 正しい呼吸=鼻呼吸+舌の正しい位置(オーラルポスチャー)
本来、私たちは鼻で呼吸をし、舌の先は上顎(上前歯の裏側の歯茎部分)に軽く触れている状態(スポット)にあります。
しかし口呼吸の子どもは舌が下に落ちた「低位舌」となり、口が開いて呼吸をする癖がついています。
口呼吸が子どもの体に及ぼす深刻な影響
🧠 脳への酸素供給が最大40%も減少
口呼吸は鼻呼吸に比べて酸素を効率よく体内に取り込めません。
血中の二酸化炭素濃度が低下し、酸素がヘモグロビンから外れて脳に届きにくくなるのです。
特に6歳までの脳の発育期や、11〜12歳までのシナプス増加の「ゴールデンタイム」に酸素が不足すると人間を人間たらしめている脳の大切な部分である前頭葉の成長発育に問題が生じ
- 記憶力や集中力の低下
- IQ(知能指数)の低下
- ADHD(注意欠陥多動症)や学習障害のリスク増加
といった深刻な問題に繋がる可能性が指摘されています。
😴 睡眠障害・無呼吸症候群
睡眠中も舌が下がって気道を塞ぎ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を引き起こすリスクが高まります。
結果として
- 成長ホルモンの分泌が阻害され、身長や体格の発育が遅れる
- 日中の強い眠気や集中力低下
など、子どもの未来に大きな影を落とす恐れがあります。
😷 免疫・アレルギーへの影響
鼻は本来、空気中のウイルスや細菌をフィルターする重要な器官です。
口呼吸を続けるとこの機能がバイパスされ、体内に直接有害物質が入りやすくなります。
結果として
- 風邪やインフルエンザ、コロナ感染のリスク増加
- 鼻炎やアレルギーの悪化
- 口腔内乾燥による虫歯・歯周病・口臭の悪化
といった問題が起こります。
😬 顎・顔貌の変形
上顎骨の発育は脳と同様に12歳頃までにほぼ完成します。
この時期に口呼吸をしていると、
- 顎が十分に成長せず、永久歯が並びきれない
- 出っ歯やガタガタの歯並び、八重歯に
- 下顎が後退し、面長・ガミースマイルになる
など、見た目にも大きく影響を与えます。
だからこそ「まだ大丈夫」は危険
歯並びは「待てば自然に良くなる」ものではありません。
むしろ顎の成長期を逃すと、後々抜歯を伴う大掛かりな矯正が必要になったり、
本来の顔立ちや噛む力を取り戻せなくなったりすることもあります。
汐入駅前歯科がすすめる早期介入「マイオブレイス」
当院では、歯を無理やり動かすのではなく、歯並びを悪くする根本原因にアプローチする「マイオブレイス小児矯正」を積極的に行っています。
🏋️♂️ マイオブレイスの特徴
- 専用のマウスピースを起きている間1時間+寝ている間装着
- 毎日5分の簡単な筋機能トレーニング(呼吸・舌・唇・頬)
- 舌の位置を正しくし、鼻呼吸へ導く
- 顎の自然な成長を促進し、非抜歯の歯並びを目指す
🌟 こんなにメリットが
- 歯を抜かずに済む可能性が高まる
- 脳の発育を助け、集中力・学習意欲UP
- 鼻呼吸習慣で免疫向上、病気になりにくい体へ
- 将来の高額な2期矯正を回避できる可能性
- 日中1時間と就寝中のみの装着で、学校や習い事にも影響最小限
さらに当院では
- 歯並びを悪くする原因がないかを調べる小児口腔機能発達不全症の検査(保険適用)
- 年齢に応じたブラッシング指導や生活習慣アドバイス
- フッ素やシーラントで虫歯を徹底予防
- 妊娠期からの口腔ケアで、0歳から健やかな成長をサポート
を行い、お子様の成長をトータルに見守ります。
最後に:お子様の未来のために、今行動を
「まだ大丈夫」という判断が、お子様にとって将来大きな精神的な負担や矯正治療による経済的な問題になるかもしれません。
口呼吸や顎の発達不全は放置すると取り返しがつかない問題を引き起こすことがあります。
どうか、
「もっと早く始めれば良かった」
と後悔する前に、一度私たちにご相談ください。
汐入駅前歯科では、お子様と親御様の不安に寄り添い、最適なプランをご提案します。
お子様の笑顔と健やかな未来を、全力で守ります。
【監修者紹介】
山口 和巳(やまぐち かずみ)
はじめまして。汐入駅前歯科 総院長の山口和巳です。
私が歯科医師を志したのは、中学3年生のときに父を病気で亡くしたことが大きなきっかけでした。母が一人で私を懸命に育ててくれたことへの感謝とともに、家族を失う悲しみや医療の大切さを強く感じ、この道を目指しました。母の負担を少しでも軽くしたいという思いから、国立の新潟大学歯学部へ進学し、国民の皆様の税金に支えられながら学ばせていただきました。
今こうして歯科医師として働けているのは、学生時代から多くの方々に支えていただいたおかげです。だからこそ、その恩を地域の皆様に少しでもお返ししたいという思いを胸に、日々診療に取り組んでいます。
私のポリシーは「できる限り多くの方に質の高い歯科医療を提供すること」。経営面では決して器用ではありませんが、目の前の患者様に対して損得を一切考えず、「ここに来てよかった」と思っていただける治療を常に心がけています。
私が理想とする医師像は、映画『パッチ・アダムス』に登場する医師のように、人として温かく、誠実に寄り添える存在です。その姿に少しでも近づけるよう、今もさまざまな勉強会やセミナーに参加し、最新の技術を学び続けています。
これからも一人でも多くの方の健康を支えられるよう、技術を磨き、人間としても成長を重ねてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
略歴:
- 1991年 新潟大学歯学部卒業
- 1998年 ストローマンインプラント認定医
- 1999年 汐入駅前歯科 開院
- 2000年 ブローネンマルクインプラント認定医
- 2004年 ハーバード大学インプラント科研修
- 2006年 パナソニックデンタルレーザーインストラクター
- 2007年 ITIメンバー認定(インプラント学術団体)
- 2007年 マロクリニック(ポルトガル、リスボン)All-on-4研修
- 2010年 アンキロスインプラント認定医
- 2010年 厚生労働省認定指導医
- 2014年 Smile10デンタルクリニック 開院
- 2018年マイオブレイス小児矯正認定医(オーストラリア)
【姉妹院のご案内】
Smile10デンタルクリニック
センター北駅徒歩1分、Smile10デンタルクリニック。
駐車場無料チケットありで車でも安心。
ホワイトニング・小児矯正・インプラントもお気軽にご相談ください。
📍住所:〒224-0003 横浜市都筑区中川中央1-1-5 YOTSUBAKO 6階
📞TEL:045-530-0824
【本院】
住所: 〒238-0041 神奈川県横須賀市本町3丁目27 ベイスクエアよこすか一番館2F
診療時間: 月〜金 9:00〜12:00 / 13:30〜18:00
土日 9:00〜12:00 / 13:30〜17:00
休診日: 祝日、その他特定日(全社研修日、ゴールデンウイーク、夏季休暇、年末年始休暇)