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1歳児が歯磨きを嫌がる理由と対処法を解説!

 

こんにちは。横須賀の汐入駅前歯科です。

子どもの歯磨きは、最初の乳歯が生え始めてからスタートするのが一般的です。

つまり、生後6~8ヵ月くらいからお口のケアを始めることになるのですが、多くのケースで歯磨きを嫌がる症状が見られます。

 

とくに歯がある程度の本数生えてくる1歳児では、歯磨きを嫌がるお子さんへの対処で困っている親御さんも少なくないことでしょう。

そこで今回は、1歳児が歯磨きを嫌がる理由と適切な対処方法について詳しく解説します。

 

▼1歳児が歯磨きを嫌がる理由は?

 

 

まずは、1歳児が歯磨きを嫌がる理由について考えてみましょう。

私たち大人は、毎日歯磨きを何気なく行っていますが、1歳児にとってはとてもストレスフルな行為であり、嫌がる理由も明確に存在しています。

 

【理由1】お口周りの感覚が敏感

皆さんは、脳神経外科医のペンフィールドが描いたホムンクルスの脳地図をご存知でしょうか?

 

名前は知らなくても、お口周りと手足だけ大きく描かれたヒトのイラストは目にしたことがあるかと思います。

このペンフィールドのホムンクルスのイラストからもわかるように、お口の周りというのは、たくさんの神経が分布していてとても敏感になっています。それは1歳児も例外ではありません。

 

実際、私たちも歯科医院でお口の中を触られることに強い不快感を覚えますが、それは「歯周病や虫歯を治すため」という目的をきちんと理解しているから我慢することができます。

 

一方、1歳児が始めから歯磨きの必要性を理解することは不可能に近いため、歯や歯茎などに歯ブラシが接触するだけでも、嫌だという気持ちしか芽生えません。

これは生理的に仕方のないことなので、親御さんは適切な方法で対処していきましょう。

 

【理由2】歯を磨く力が強い

 

歯を磨く時のブラッシング圧も1歳児が歯磨きを嫌がる主な原因となっています。

歯科医師や歯科衛生士を除くと、他人の歯磨きを経験したことがある方は皆無に等しいため、ブラッシング圧を誤ってしまうケースが多いです。

当然ですが自分の歯磨きと同じ力でブラッシングしたら、1歳児は痛いと感じます。

1歳児のお口は、私たち大人とは比べ物にならないほど繊細だからです。

 

また、1歳児の歯はとても小さく、磨き方にもそれなりの工夫が必要となります。

そうした前提条件を理解せずにゴシゴシをブラッシングしてしまうと、1歳児が「歯磨きは痛いもの」と苦手意識を持ちます。

それ以降は反射的に歯磨きを拒むようになるかもしれませんので、親御さんは1歳児への歯磨きの方法には十分にご注意ください。

 

【理由3】歯磨きをする体勢が不快

 

初めての子育てでは、1歳児の歯磨きをする体勢にも悩むことかと思います。

上述したように、一般の方は自分以外の人に歯磨きをする機会がないため、どのような体勢が磨きやすいか、あるいは磨かれる方が快適なのかがわかりません。

何となくの感覚で歯磨きをすると、お子さんが嫌がるおそれがあります。この点は、後段の「歯磨きを嫌がる1歳児への対処法」で詳しく解説をします。

 

【理由4】遊んでいたいから

 

1歳児になると足腰の力が発達し、つかまり立ちや伝い歩きをするようになります。

いろいろなものへの興味関心が高まり、じっとしていたくないという気持ちも強まることから、行動範囲も広がります。

そんな時に押さえつけられて、敏感なお口の中に歯ブラシを入れられるのは我慢できないものです。

そんな「ずっと遊んでいたい」という1歳児の気持ちを理解した上で適切に対処しなければ、歯磨きを嫌がる行動も改善しないことでしょう。

 

▼歯磨きを嫌がる1歳児への対処法

 

歯磨きを嫌がる1歳児に対しては、次の方法で対処しましょう。どれかひとつではなく、可能であればすべてを実践するようにしてください。

 

【対処法1】歯磨きに慣れることから始める

 

最初の乳歯が生えてきたからといって、いきなりゴシゴシとブラッシングするのではなく、まずは唇や歯、歯茎に優しく触ることから始めてください。

数本の乳歯が生えている程度であれば、始めから歯ブラシを使う必要はありません。

清潔なガーゼで汚れを拭うことで、口腔衛生状態は良好に保てます。

ただ、そのままガーゼでの口腔ケアを続けていると、いつまで経っても歯磨きを嫌がる症状は取り除けないので、徐々にブラッシングも行うようにしましょう。

 

このプロセスを踏むだけでも1歳児が歯磨きを嫌がる症状を除去できることがあります。

 

【対処法2】子どもが喜ぶ口腔ケアグッズを使う

 

1歳児の歯磨きで使用する歯ブラシは、キャラクターがプリントされた可愛いデザインのものを使うと喜びます。

歯磨き粉は、子どもが喜ぶフレーバー付きの製品が良いでしょう。

こうした可愛い口腔ケアグッズが1歳児の歯磨きへのモチベーションアップにつながります。

 

【対処法3】適切な体勢で歯磨きする

 

1歳児への歯磨きは、「寝かせ磨き」が基本となります。

親御さんが正座をして軽く膝を開き、その上にお子さんの頭を乗せます。

この体勢ならお子さんがフラフラと動くことがなくなりますし、歯磨きを安全に行えます。

 

ただ、初めての方がいきなり寝かせ磨きをやろうとすると、なかなか上手く行かないことも多いため、できれば前もって歯科医院でブラッシング指導を受けておきましょう。

横須賀の汐入駅前歯科では、そうした1歳児への歯磨きの方法も一つひとつ丁寧にレクチャーしております。

 

【対処法4】子どもの気分を盛り上げる

 

1歳児の歯磨きを始める前や歯磨きをしている最中は、親御さんが歌を歌ったり、ごっこ遊びをしたりするなどして、お子さんの気分を盛り上げましょう。

そうすることで歯磨きが楽しいものに変わります。

 

【対処法5】歯茎を守りながら優しく丁寧に磨く

 

大人の歯磨きでは、歯だけでなく、歯茎も適度にブラッシングすることで、マッサージ効果が得られますが、1歳児の歯磨きにおいてそれは不要です。

 

1歳児の歯磨きでは、基本的に指で歯茎を守りながら、1歯1歯を優しく丁寧に磨いてください。特に「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」と呼ばれる上の前歯と歯茎をつなぐヒダの部分が刺激されると、強い痛みを感じますので、十分に配慮してください。

 

【対処法6】歯磨きが終わったら褒めてあげる

 

歯磨きを頑張ったら、毎回しっかり褒めてあげましょう。

そうすることでお子さんの自信につながりますし、褒めてもらえることが楽しみにもなります。

 

【対処法7】親御さんが歯磨きのお手本を見せる

 

お子さんへの歯磨きを行う前に、親御さんがそのお手本を見せるのも良い影響をもたらしてくれます。

お父さんやお母さんと同じことをしたいという気持ちが芽生えるとともに、歯磨きの必要性も徐々に理解していくことでしょう。

 

▼まとめ

 

今回は、1歳児が歯磨きを嫌がる理由と対処する方法について、横須賀の汐入駅前歯科が解説しました。

本文でも述べた通り1歳児はいくつかの理由から歯磨きを嫌がるものですが、親御さんが適切に対処することで解決できるケースがほとんどです。

 

そんな1歳児が歯磨きを嫌がることに悩まれている方は、いつでもお気軽に横須賀の汐入駅前歯科の小児歯科までご相談ください。

当院の小児歯科では、妊娠期の歯科治療や0歳からの予防診療にまで対応しております。

1歳児の歯磨き方法以外にも知りたいことがあれば、何でもお尋ねください。

 

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