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金属の補綴物(つめもの・かぶせもの)による、2次カリエス

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こんにちは。
汐入駅前歯科、トリートメントコーディネーターの森です。

秋も深まってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ここ最近では、一雨ごとに空気が冷たくなりますね。
秋と言えば…、私は金木犀が大好きで、この時期は薫りのもとをつい探してしまいます。

さて、今回は『金属の補綴物(つめもの・かぶせもの)による、2次カリエス』についてお話しいたします。
191101003.jpgまず皆様、2次カリエスという言葉はご存知ですか?
歯医者さんで先生に言われたことがある方もいるかもしれませんね。
カリエス = 虫歯ですので、2次的な虫歯ということになります。
虫歯治療は、虫歯の大きさに合わせて、歯科用プラスチックや金属など様々な種類の材料を詰めたり、被せたりして修復します。
こうした材料を使い治療した歯が、再度虫歯になることを2次カリエスと呼びます。
191101004.jpgではなぜ、治療をしたはずの歯がまた虫歯になってしまうのでしょうか。
もちろん一度目の治療で虫歯はしっかりと治療しているのです。
ですが、この時に使う詰め物や被せものの材料や接着に使うセメントが、徐々に劣化してしまうということが虫歯再発の原因の一つと言われています。
特に銀歯といわれる金属の補綴物は、素材の性質上どうしても歯と補綴物との間にわずかな隙間が生じます。
そして毎日数千回という咀嚼を繰り返すことで、接着セメントは劣化により剥がれ、金属の形は変形し、こちらも劣化していきます。
そうすると、もともとはわずかだった歯と補綴物との隙間が徐々に大きくなり、その隙間から細菌が入り込んでいきます。
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こうして2次カリエスになった歯は、補綴物の下で少しずつ歯を蝕み、痛みでサインを発します。
痛みが無くても、虫歯に侵された歯と補綴物が合わなくなり、ある日突然『銀歯が取れる』という症状を引き起こし、この時にはかなり深い虫歯になっていることも少なくありません。
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虫歯が再発した場合、当然ですがこれまで以上に再度歯を削ります。
一度目で残せた歯の神経も、ニ度目では取らなければいけない可能性が高くなります。
三度目の再発時には、もうわずかしか歯が残らなかったり、もろくなった歯が折れてしまうかもしれません。
そうなってしまうと、抜歯という選択肢しか残されません。
歯の治療に四度目はないのです。
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このような虫歯の再発による負のサイクルを止めるには、
① 最大限予防に努めること
② 適切な治療法を選ぶということが重要です。
銀歯は、素材の性質上遅かれ早かれ、歯にトラブルを引き起こします。
一方、金属を一切使用しないセラミックの補綴物は、劣化しにくく、LEDライトで接着するセメントもより強固なものとなります。
セラミックを使った治療法については、また改めて説明したいと思います。(お楽しみに!)
治療で残った歯を2次カリエスから守るためには、毎日の歯磨きによるケアはもちろん、落としきれない汚れの除去や、炎症を抑えるために定期的な検診・クリーニングはとても大切です。
ですがその前に、今治療中の自分のお口の状態をきちんと把握し、自分自身で歯を守るための治療法を、担当医、担当衛生士、トリートメントコーディネーターとしっかり相談しましょう。

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