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2019年10月31日

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191101002.jpg こんにちは。
汐入駅前歯科、トリートメントコーディネーターの森です。

秋も深まってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ここ最近では、一雨ごとに空気が冷たくなりますね。

秋と言えば...、私は金木犀が大好きで、この時期は薫りのもとをつい探してしまいます。

さて、今回は『金属の補綴物(つめもの・かぶせもの)による、2次カリエス』についてお話しいたします。

191101003.jpgまず皆様、2次カリエスという言葉はご存知ですか?
歯医者さんで先生に言われたことがある方もいるかもしれませんね。
カリエス = 虫歯ですので、2次的な虫歯ということになります。

虫歯治療は、虫歯の大きさに合わせて、歯科用プラスチックや金属など様々な種類の材料を詰めたり、被せたりして修復します。
こうした材料を使い治療した歯が、再度虫歯になることを2次カリエスと呼びます。

191101004.jpgではなぜ、治療をしたはずの歯がまた虫歯になってしまうのでしょうか。

もちろん一度目の治療で虫歯はしっかりと治療しているのです。
ですが、この時に使う詰め物や被せものの材料や接着に使うセメントが、徐々に劣化してしまうということが虫歯再発の原因の一つと言われています。

特に銀歯といわれる金属の補綴物は、素材の性質上どうしても歯と補綴物との間にわずかな隙間が生じます。

そして毎日数千回という咀嚼を繰り返すことで、接着セメントは劣化により剥がれ、金属の形は変形し、こちらも劣化していきます。

そうすると、もともとはわずかだった歯と補綴物との隙間が徐々に大きくなり、その隙間から細菌が入り込んでいきます。
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こうして2次カリエスになった歯は、補綴物の下で少しずつ歯を蝕み、痛みでサインを発します。
痛みが無くても、虫歯に侵された歯と補綴物が合わなくなり、ある日突然『銀歯が取れる』という症状を引き起こし、この時にはかなり深い虫歯になっていることも少なくありません。

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虫歯が再発した場合、当然ですがこれまで以上に再度歯を削ります。
一度目で残せた歯の神経も、ニ度目では取らなければいけない可能性が高くなります。
三度目の再発時には、もうわずかしか歯が残らなかったり、もろくなった歯が折れてしまうかもしれません。

そうなってしまうと、抜歯という選択肢しか残されません。
歯の治療に四度目はないのです。
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このような虫歯の再発による負のサイクルを止めるには、
① 最大限予防に努めること
② 適切な治療法を選ぶということが重要です。

銀歯は、素材の性質上遅かれ早かれ、歯にトラブルを引き起こします。
一方、金属を一切使用しないセラミックの補綴物は、劣化しにくく、LEDライトで接着するセメントもより強固なものとなります。

セラミックを使った治療法については、また改めて説明したいと思います。(お楽しみに!)

治療で残った歯を2次カリエスから守るためには、毎日の歯磨きによるケアはもちろん、落としきれない汚れの除去や、炎症を抑えるために定期的な検診・クリーニングはとても大切です。

ですがその前に、今治療中の自分のお口の状態をきちんと把握し、自分自身で歯を守るための治療法を、担当医、担当衛生士、トリートメントコーディネーターとしっかり相談しましょう。

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こんにちは。
汐入駅前歯科の中山です。

やっと涼しくなったかなと思ったら、最近は寒い日が続いていますね。
インフルエンザも例年より早く流行り始めているようで、先日予防接種を受けてきました。皆さんもお身体にはお気をつけください。


さて以前ブログを書かせていただいた時に、根管治療の概要について触れましたが、今回は写真付きで最近の根管治療の1症例を載せたいと思います。

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患者様より、左上の1番奥の歯が腫れたとのことで拝見させて頂くことにしました。歯茎より上の部分が大きく赤く腫れているのが分かるかと思います。

歯の頭の部分は見えますが、根っこの部分は歯肉に隠れてわからないので、まずはレントゲン写真を撮り、根の状態を確認していきます。

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1番右の歯が腫れている歯のレントゲン像になります。
上の歯なので、画像の下の方が歯の頭で、画像の上の方が歯の根っこになります。
他の歯との違いがあるのですが、分かるでしょうか。

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他の歯と違って、根の先が黒っぽくなっているのが分かります。
これは主に根の中の細菌の影響で、骨を一部溶かしてしまっている状態なのです。
骨が溶けた分、根の先が黒っぽく見えています。

これから根の中をしっかりお掃除してキレイにし、できるだけ細菌を減らしていく根管治療をしていきます。

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これは治療の途中経過の写真です。しっかり根の先までお掃除ができているか確認するため、掃除する器具を入れたままレントゲン写真を撮っています。


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しっかり根の中をキレイに出来たら、根の中に神経の代わりのお薬を詰めていきます。
実はこのお薬は抗菌性があるわけではありません。根の中を緊密に詰めることで細菌がまた入り込んで来ないようにすることを目的としています。

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治療の最後に金属のかぶせものを入れたところの写真です。最初に見られた歯肉の腫れが落ち着いているのが確認できると思います。

今のところ経過は良好ですが、これからも予後は追っていきたいと思います。

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根管治療は、とても診断・手技が多岐にわたる、難しくて複雑な治療です。治療介入しても必ず良い方向に持っていけるわけではありません。報われないこともあります。

しかし建物に例えたら、基礎工事に当たる重要な分野です。回数がかかってしまうこともありますが、治療にあたらせていただく際には、最善を尽くしてまいりたいと思います。

2019年10月24日

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こんにちは!
汐入駅前歯科、歯科衛生士の松本です。

さて、今回は「高齢者の口腔ケア」についてです。

皆さんは誤嚥性肺炎を知っていますか?
口から食道へ入るべき物が気管に入ってしまう事を誤嚥といいます。
誤嚥性肺炎は、唾液や食べ物、胃液などと一緒に細菌が気道に誤って入ってしまう事により発症します。
物を飲み込む働き(嚥下機能)が低下した高齢者や寝たきりの方に多くみられます。

高齢者や寝たきりの方では口腔内の清掃が十分に行き届かない事もあり、口腔
内で肺炎の原因である細菌がより多く増殖してしまいます。

また、高齢者や寝たきりの方では咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。
また、栄養状態が不良である事や免疫機能の低下なども発症に関与してきます。

その為、十分な口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防につながるでしょう。

∇口腔ケアのポイント

・出来ることは自力でやってもらう
「歯を磨く」という動作は、手指を動かすリハビリにもなります。

・短時間で終わらせる
乾燥している高齢者の口腔内は、違和感を覚えやすくなっています。
また、口の中を見られる事や他人に歯を磨いてもらう事を不快に感じる人もいるでしょう。無理強いをせず、短時間で終わらせる事が大切です。

・姿勢に気を付ける
口腔ケアをすると、唾液の分泌が活発になります。
あごが上がった状態で口腔ケアを行うと水や唾液が肺に入り誤嚥性肺炎を引き起こす可能性がある為、あごをしっかり引いてもらうなど安全な姿勢を整えてから始めるようにしましょう。

19102402002.jpg∇口腔ケアの方法

・粘膜の清拭
スポンジブラシ、なければガーゼを指に巻いて行う。
水気をよく絞って粘膜、上顎、歯肉や舌を清拭する。
マッサージ効果もあり。

・歯ブラシでの清掃
歯ブラシは硬すぎない物で行う。歯ブラシは鉛筆と同じように持ち、軽い力で磨きます。入れ歯を使用している場合は入れ歯を外し残った歯を磨きます。
奥歯の溝や歯と歯の間は汚れがたまりやすいので、磨き残しがないように念入りにブラッシングしましょう。


19102402003.jpg・歯間ブラシ、フロスでの清掃
歯と歯の間は歯ブラシだけだと汚れは取れないので、
歯間ブラシやフロスを使用しましょう。
歯間ブラシは合った物を使い、歯肉を傷つけないように
しましょう。


19102402004.jpg・洗口
1.水を口に含み、左右どちらかの頬を膨らませ口をぶくぶく 動かします。
2.反対側の頬も同じように膨らませぶくぶくと口を動かします。
3.上唇と下唇も同様に動かします。
4.最後に口の中全体を膨らませてぶくぶく動かしましょう。

∇入れ歯の洗浄方法

入れ歯を綺麗に洗浄する事で口腔内を清潔に保つ事が出来ます。入れ歯は凹凸が多くぬめりが出やすい為、入れ歯専用のブラシを使うようにして下さい。

また、歯磨き粉を使って磨くと研磨剤などで傷ができ、細菌が繁殖するので、研磨剤が入っていない物を使うようにして下さい。

19102402005.jpg1.入れ歯の汚れを流水で落とします。
2.専用のブラシを使って、ぬめりが取れるよう細かい所までしっかりと磨きます。
3.容器に水と入れ歯洗浄剤を入れ時間をおきます。
4.入れ歯を取り出し、流水下でブラシを使っ
て磨いていきます。

最後に、口の中を清潔に保ち、口腔機能が回復すると、正常な味覚が戻り食べる楽しみが増えていき、体だけでなく心の健康にも繋がります。
何かご不明な点がありましたらお尋ねください。

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こんにちは!
汐入駅前歯科、歯科衛生士の広瀬です。
10月といえばハロウィンですね!お菓子の食べ過ぎには注意です! 汐入駅前歯科ではハロウィンの飾り付けをしています。ぜひ、見に来てくださいね!
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では、今回のテーマは「歯周病と認知症」についてです。

歯周病菌が原因で認知症のリスクが上がるということをご存知でしたか?
お口の中の、歯周病菌が血流を周り、脳へ入りこむことで、認知症の原因である物質を増やしてしまい、認知症になるリスクが上がることが認められています。

具体的なメカニズムは次のようになります。ここはとても大切なポイントですので、ぜひご覧ください。

歯周病菌が出す毒素によって歯肉に炎症が起きると、血液中に炎症物質「サイトカイン」が流入します。サイトカインが血流にのって脳に運ばれると「アミロイドβ(ベータ)」というたんぱく質が脳の中で増えるのですが、これが「脳のゴミ」と呼ばれるものです。

アミロイドβは、脳の中で記憶をつかさどる「海馬」を中心に少しずつ少しずつ溜まっていき、溜まったゴミに圧迫されて、少しずつ少しずつ脳細胞が死滅していき、どんどん記憶力が低下していく。これが認知症の中で最も高い割合を占めているアルツハイマー型認知症の発生・悪化のメカニズムと考えられています。

つまり、歯周病になると、脳にゴミが溜まって、アルツハイマー型認知症の発症・悪化のリスクがどんどん高まっていくのです。

国もこのことを十分に理解しており、一生涯を通じた口腔ケアを患者様に提供できる体制を令和時代の歯科医院に求めてきています。

また、歯周病は歯が無くなる一番の原因であり、歯が無いと噛めなくなります。
噛むということは脳へのいちばんの刺激になります。刺激が伝わらなくなることで脳の働きが衰えていき認知症のリスクがあがるとも言われています。

<認知症の症状>

脳の働きの低下による症状
・記憶障害...体験したことすべて忘れる 
・判断力・理解力の低下...正しい方を選べないまた、新しいことがのみこめない
・見当識障害...時間、場所、人が分からない
・実行機能障害...慣れているはずのことができない

環境・体験・気質による症状
・多弁・多動...おしゃべりが止まらない、じっとしていることが出来ない
・暴言・暴力...突然怒り出す、攻撃的になる
・排泄トラブル
・食行動異常...過食・拒食・食べ物以外の物を口に入れる
・昼夜逆転
・幻覚...そこに無いものが見えると言う
・妄想...お金を取られたなどと思い込む
・徘徊

こうした症状は、環境の変化などから引き起こされることが多く、環境を戻したり接し方を変えたりすることで本人の不安感がやわらぎ、改善することもあると言われています。

また、認知症が進行していくと、介護をしてもらう必要もあります。「介護うつ・介護疲れ」という言葉をご存じですか?介護を行う側は肉体的・精神的な労力、負担が大きくなり、特に家族が在宅で介護を行うケースでは、介護者の心身の負担が大きくなり、疲れが蓄積し、うつ病を発症してしまうことがあるのです。

<介護うつの症状>

・食欲不振
・睡眠障害
・疲労、倦怠感
・不安感、
・憂鬱感、思考障害
などがあげられます。

2025年には高齢者の約5人に1人が認知症になると言われています。認知症は年をとるにつれ、発症する危険は高まります。誰にでも起こりおる、身近な病気と考えたた方がよいのかもしれません。

しかし、あなたにもアルツハイマー型認知症にならないように予防することができるのです。その最も有効な方法の一つがお口の中を綺麗にしておくことがであることをご理解いただけたと思います。

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歯周病は認知症以外にも、糖尿病や脳疾患、誤嚥性肺炎などさまざまな病気の原因や悪化要因になっているのです。
毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なクリーニングで予防していきましょう!!

私たち歯科衛生士を生涯の健康維持のためにぜひぜひご活用ください。
お待ちしております!!
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2019年10月10日

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こんにちは
医療法人社団SED 汐入駅前歯科 管理栄養士の小山です。

夏の暑さが和らぎ、秋の気配が近づいて参りました。皆様いかがお過ごしでしょうか。


本日は皆様に身近な栄養素である「たんぱく質」についてのお話を致します。 19101102.jpg

たんぱく質が体の中でどのような働きをしているか、ご存知ですか?
たんぱく質は「体を作るもとになる」栄養素です。
主に肉や魚、卵、大豆、乳製品などに含まれています。

私たちの筋肉や骨、皮膚などを作る材料になるだけでなく、体内で働く酵素やホルモン、体を守る免疫にもたんぱく質が関わっています。
つまり私たちが生きていくのに欠かせない栄養素なのです。

では、必要な分のたんぱく質が足りなくなったらどうなると思いますか?
実は、体の筋肉を溶かして、必要な分のたんぱく質を取り出してしまうのです。

体を動かすために必要なエネルギーが足りなくなった場合にも、同じように筋肉が溶かされてしまいます。

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体を動かすエネルギーは、基本的には炭水化物(糖質)から使われていきます。

それが無くなると、今度は蓄えられた脂肪が燃やされる・・・というイメージがありますが、実は脂肪が燃やされるまでには少し時間がかかります。

その脂肪が燃えるまでの間に、エネルギーの代わりとして筋肉などにあるたんぱく質がエネルギーとして使われていきます。
このように、体は足りない栄養素を上手くやりくりしているのです。

「足りない栄養素を体がうまく補っているなら、食事からきちんと摂らなくても大丈夫」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが先程も申し上げたように、足りない分は体の筋肉を溶かして、たんぱく質を取り出しています。

たんぱく質が足りていない状態が続くと、徐々に筋肉が細くなってしまうというわけです。
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筋肉が細くなると代謝が落ちますから、食事を抜くとダイエットには結果的に逆効果になってしまいますね。

また、筋肉が細くなる、ということは要介護や寝たきりの状態に近づいているという事になります。

特に高齢者の方は食べた量に対して、うまく使えるたんぱく質の量が減ってきます。意識的にしっかりとエネルギーとたんぱく質を摂り、いつまでも元気に過ごしたいですね。

(腎臓病の方はたんぱく質を摂りすぎると病態を悪化させてしまう原因になります。お食事を変える場合は必ず主治医の先生と相談してからにしましょう。)

汐入駅前歯科では、高齢者の方向けに食べる機能についての支援や、管理栄養士による栄養相談を行っています。お気軽にご相談ください。

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汐入駅前歯科 院長 山口和巳 医療法人社団SED
汐入駅前歯科

http://www.yokosuka-implant.com/

当院は神奈川県横須賀市汐入駅から1分と、交通の便のいい場所にあり、地域の皆様の歯の健康を守るお手伝いをしています。「上質な治療」をコンセプトに掲げ、クオリティの高い治療を実現するために、研鑽を積んできました。
当院ではあらゆる患者さまに対応できる優秀な医療スタッフを揃え、患者さまに視点を合わせながら、その方にとって、何が必要なのかを考えた、ベストな治療を行っています。
皆様の大切な歯をお守りするために、努力は惜しみませんので、お気軽にご相談ください。