正しい歯ブラシの選び方・磨き方
こんにちは!
医療法人社団SED 汐入駅前歯科
歯科衛生士の杉田です。
毎日猛暑が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
お口の中の健康を守るためにも体調管理は必須になってきます。
暑さに負けずに、日々過ごしていきましょう!
さて、今回は歯ブラシの選び方や歯ブラシの頻度などついてお話したいと思います。
最初のお話は、
自分に合った歯ブラシの選び方についてです。
現在は様々なハブラシが販売されているので、正直、何を選んで買ったらいいかわからずお悩みの方も多いのではないでしょうか。
歯ブラシには毛の硬さやベッドの大きさなど、用途によって色々なタイプがあります。
では、歯ブラシを選ぶポイントをいくつかご紹介します!
1、毛のかたさを選ぶ
歯ブラシの毛の硬さは、かため、ふつう、やわらかめの3種類があります。
その中でも、一番使いやすくおすすめなのは【ふつう】です。
歯垢を落とすことを考えれば、【かため】が落としやすいですが、毛の硬さが硬ければ硬いほど、歯や歯茎がすり減ってしまうことが多いので、歯ブラシをする際に強くゴジゴシ磨いてしまう人や力加減が難しい方は、注意をしなくてはなりません。
【やわらかめ】は歯ぐきなどを傷つけにくいので、歯ぐきが弱い方は歯周病で血が出やすいという方におすすめです。
ですが、毛の硬さが柔らかいので汚れが落ちにくいという点があります。ですので丁寧にブラッシングしましょう。
2、ベッドの大きさ
★小さめ
・お口が小さい
・歯並びがガタガタしている
という方に向いています。ブラシの頭の部分が小さいので奥や細かいところまでしっかり磨くことができます
★大きめ
・お口が大きい
・細かい動作が苦手
・ご高齢者や歯磨きの時間確保が難しい
という方に向いています。一気に汚れを落とせるメリットはありますが、細かい部分は汚れが残りやすいです。
3、持ち手の太さ
★細め
鉛筆持ちで持ちやすく、力をコントロールしやすいです!
ですが、持ち手が細い分力の入れ具合が難しいので不器用な方は少し不向きです。
★太め
握りやすい為、安定して持つことができます。
力が入り過ぎてしまう方は強く当ててしまう恐れがあるので注意が必要です。
[歯ブラシ選びが大事な理由は?]
自分に合った歯ブラシを選ぶことがなぜ大切かというと、歯ブラシが合っていないとしっかり磨けず、お口の中のトラブルに繋がってしまうからです。
お口のトラブルを防ぐには、毎日の歯磨きが大切です。
歯ブラシはあくまでも清掃道具なので、正しいブラッシング方法、継続することがとても大切です。
さらに定期検診やクリーニングを受けていただくと、自分の歯磨きの癖や磨き残しに気づくきっかけになります。
当院では患者様に合った歯ブラシや、歯磨き指導も行っていますので、気軽に衛生士にご相談してください!
続いて、歯科衛生士の天野です。
ここからはTBIについて説明していきます。
みなさんTBIという言葉をご存知ですか?
TBIとは“Tooth Brushing Instruction”の略であり、歯磨き指導のことを意味します。
歯医者で歯磨き指導を受けたことのあるかたも多いのではないでしょうか?
歯磨き指導はなぜ行うかというと、健康な歯を保つためには、患者様自身が日々のセルフケアを行い、しっかりと歯垢を落とすことが大切だからです。
毎日歯磨きを行っていても、虫歯や歯周病になってしまうのは、正しく歯磨きが行えていない可能性があります。
歯磨きだけで完璧に虫歯や歯周病を防げる訳ではありませんが、毎日の歯磨きを正しく行うことでリスクは減らすことができます。
TBIはこのように進めていきます!
1、患者さんの歯磨き方法のチェック
2、歯の汚れを染め出す
3、歯の模型を使用して歯磨き指導
4、お口の中で患者さんに歯磨きをしてもらう
5、次回歯磨きのチェック
【TBIを行うメリット】
1、磨き残しを把握できる。
自己流の歯磨きではどうしても磨き残しになりやすい場所がでてきます。磨き残しになりやすい場所は人によって違い、利き手や歯ブラシの違いなどによっても違います。自分の磨けていない場所を把握することが大切です。
2、歯磨きの仕方を習得
歯の向き、生え方、形状は一人一人違っています。そのため一人一人の歯に合った適切な歯ブラシの当て方や動かし方が求められます。
正しい歯の磨き方やコツを習得することによって、効果的にプラークを除去できるようになります。
しかし、一度TBIを受けても、期間を置くと自分の歯磨きの癖が強く出てきてしまうことがあります。そのためTBIを定期的に受けることで、正しいブラッシングの仕方を維持でき、お口の中が長期的に清潔に保たれます。
口腔内に存在する細菌の種類は700種類と言われており、歯垢(プラーク)1ミリグラムあたりには1億個もの細菌が含まれています。
そのためセルフコントロールがうまく出来ていないとお口の中の細菌は、虫歯や歯周病といった病気の原因になるだけでなく、口臭や全身疾患を引き起こす事もあります。
歯だけでなく身体の健康のためにもセルフケアの質を向上させ、定期的にチェックやクリーニングを受けることが予防効果を高め、さらにはQOLの向上につながります。一緒に歯磨き頑張っていきましょう!
続いて、歯科衛生士の布川です。
ここからのお話は、「適切な歯磨きをする頻度」についてです。
みなさんは、1日のうちに何回歯磨きをしていますか?
1日何回いつ歯磨きをするのが適切なのか悩まれてる方も多いのではないでしょうか??
ここではら理想的な歯磨きの回数とそのタイミングについてお伝えしていきます。
まず、歯磨きはご飯を食べた後に歯につく汚れ(プラーク・歯垢と呼ばれるもの)を取ること、プラークや歯垢を取ってあげることで、虫歯や歯周病、歯肉炎を予防することができます。
歯磨きをする回数は、食べ物をお口に入れるたびに行うのが理想的です。
ただ、会社や学校などでお昼ご飯を食べた後に歯磨きをするのは、厳しいという方も多いかと思います。
そういった場合は、洗口剤やお水でお口をすすいであげるだけでも、細菌の数を減らしてあげることが出来ます。
そして、朝と夜は必ず歯磨きをするようにしましょう。
就寝時は、とてもお口にの中に細菌が発生しやすいタイミングになります。
理由は、唾液にはいくつかの作用がありますが、口の中の汚れを流してくれる洗浄作用や細菌を防いでくれる殺菌作用があります。寝ている間は唾液の量が減少するためお口の中が乾燥してしまいます。また、就寝時口呼吸の方はより乾燥しやすいです。そのため、細菌が活発に活動しやすくなります。
そのため寝てる間は、虫歯や歯周病の菌が増えやすくなっていますので、少しでもリスクを下げるよう就寝前の歯磨きはとても重要です。
そして、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れや細菌を取り除くことは不十分であるため、汚れが残ってしまいます。そのため、糸ようじ(デンタルフロス)や歯間ブラシを使用してあげると良いです。そうすることで、より細菌を減らしてあげることが出来ます。
そして朝の歯磨きも大切です。
理由は、就寝時にお口の中に細菌が増殖しているため、とても不潔な状態になっています。
歯磨きせずに1日をスタートさせてしまうと、お口の中に細菌が沢山いる状態のままになってしまいますので、朝の歯磨きは大切です。
適切な歯磨きをすることで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことが出来ます。
患者様一人一人によって、お口の中は違いますので、それぞれの方にあった歯磨きの方法がありますので、一緒にお口の中をケアして虫歯や歯周病を予防していきましょう。
歯磨きのことでお悩みや困ったことがありましたら、いつでもお気軽に歯科衛生士までお声がけしてください。