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歯周病と全身疾患について

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こんにちは。

汐入駅前歯科、歯科衛生士の市川です。
春も終わりに近づき段々暖かくなってきましたね。



さて今回のテーマは「歯周病と全身疾患」についてお話し
していきます。
皆さんは歯周病が全身疾患に関わっている事をご存知ですか?
歯周病はお口の中だけでなく全身の健康を脅かす病気です。
ではどういった病気と関わりがあるかその内容についてお話ししていきましょう。

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○糖尿病
○心臓病、脳血管疾患(狭心症、心筋梗塞、脳梗塞)
○動脈硬化
○呼吸器疾患
○早期低体重児出産   
○誤嚥性肺炎
       etc…
この様にお口に中だけでなく全身にも大きく関わってくることが分かります。
まず糖尿病についてお話ししていきましょう。
なぜ歯周病が糖尿病と関わりがあるのでしょうか。
それは血液や膿を出している歯周ポケットから歯茎の炎症に関連した化学物質が体内に放出されます。
その化学物質の中に体の中の血糖値を下げてくれる働きを持つインスリンを効きにくくしてしまい結果、糖尿病が発症、進行しやすくなります。

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では次に心臓病、脳血管疾患についてお話ししていきます。
歯周ポケットから血液と共に歯周病菌が血管の中へ入り込み血液の流れを障害します。歯周病が重度な程、歯周病原細菌が容易に血液の流れに入り込みやすくなります。
歯周病の方はそうでない方に比べ2.8倍程心臓病、脳血管疾患にかかりやすいと言われています。


次に呼吸器疾患、誤嚥性肺炎についてお話ししていきます。

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日本人の死亡原因の第3位をご存知ですか?
なんと肺炎です。
肺炎は風邪をこじらせてしまった病気、と思われていますがまったく違います。
肺炎の主なものは『誤嚥性肺炎』ですが、これは嚥下機能が低下した方が、ゴックンと飲み込んだ時に、食べたものや唾に混ざった口腔内の歯周病菌が誤って気管に入り込むことから肺に感染することから命を奪う肺炎に罹患します。
最近ではあの内田ゆうやさんも肺炎で亡くなりました。
75才以上の要介護高齢者の方の死亡原因の1位は、なんと肺炎なんです。
お口の中の歯周病菌が多ければ多いほど誤嚥性肺炎になるリスクは高くなります。
気管に何か誤って入ってしまった時は通常反射的に咳をして出すことが出来ますがお年寄りなど筋力が低下してしまっていると吐き出すことが出来ず誤嚥性肺炎になってしまう事があります。
お口の中を清潔に保てていれば誤嚥性肺炎のリスクも低くなりますのでやはり定期的な歯科受診は大切と言えるでしょう。

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次に早期低体重児出産(早産)についてお話ししていきます。
胎児は羊水内で成長する為、羊水、羊膜の細菌感染は早産や胎児の発育不全の原因の一つとして考えられています。
正常に出産をした妊婦における子宮内感染の頻度は約1%未満というデータがあります。
このことから子宮内部への細菌感染が認められた妊婦は早産・低体重児出産のリスクが非常に高まると考えられています。
妊娠初期は個人差はありますがつわりなどもありなかなか歯ブラシが出来ない方もいると思います。
歯磨き粉の味やにおいが気持ち悪くなってしまうのであれば無理に歯磨き粉は付ける必要はありません。何も付けずにブラッシングして下さい。
歯ブラシがお口の中に入るだけで気持ち悪くなってしまう方はその時は無理にブラッシングをする必要はないのでうがい薬などで頻繁にうがいをしてあげると良いと思います。
この様に歯周病はお口に中だけでなく全身の病気にも大きく関わってくることが分かると思います。
定期的な歯科受診はとても大事です。

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「痛くなったら行かなきゃ」と思いがちの歯科医院ですが歯周病は重度のならないと痛みは出ません。痛くなる前に定期的な歯科受診をお勧めします。
スタッフ一同是非お待ちしております。

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