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歯周病と認知症

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こんにちは!
汐入駅前歯科、歯科衛生士の広瀬です。
10月といえばハロウィンですね!お菓子の食べ過ぎには注意です!
汐入駅前歯科ではハロウィンの飾り付けをしています。ぜひ、見に来てくださいね!

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では、今回のテーマは「歯周病と認知症」についてです。
歯周病菌が原因で認知症のリスクが上がるということをご存知でしたか?
お口の中の、歯周病菌が血流を周り、脳へ入りこむことで、認知症の原因である物質を増やしてしまい、認知症になるリスクが上がることが認められています。
具体的なメカニズムは次のようになります。ここはとても大切なポイントですので、ぜひご覧ください。
歯周病菌が出す毒素によって歯肉に炎症が起きると、血液中に炎症物質「サイトカイン」が流入します。サイトカインが血流にのって脳に運ばれると「アミロイドβ(ベータ)」というたんぱく質が脳の中で増えるのですが、これが「脳のゴミ」と呼ばれるものです。
アミロイドβは、脳の中で記憶をつかさどる「海馬」を中心に少しずつ少しずつ溜まっていき、溜まったゴミに圧迫されて、少しずつ少しずつ脳細胞が死滅していき、どんどん記憶力が低下していく。これが認知症の中で最も高い割合を占めているアルツハイマー型認知症の発生・悪化のメカニズムと考えられています。
つまり、歯周病になると、脳にゴミが溜まって、アルツハイマー型認知症の発症・悪化のリスクがどんどん高まっていくのです。
国もこのことを十分に理解しており、一生涯を通じた口腔ケアを患者様に提供できる体制を令和時代の歯科医院に求めてきています。
また、歯周病は歯が無くなる一番の原因であり、歯が無いと噛めなくなります。
噛むということは脳へのいちばんの刺激になります。刺激が伝わらなくなることで脳の働きが衰えていき認知症のリスクがあがるとも言われています。
<認知症の症状>
脳の働きの低下による症状
・記憶障害…体験したことすべて忘れる 
・判断力・理解力の低下…正しい方を選べないまた、新しいことがのみこめない
・見当識障害…時間、場所、人が分からない
・実行機能障害…慣れているはずのことができない
環境・体験・気質による症状
・多弁・多動…おしゃべりが止まらない、じっとしていることが出来ない
・暴言・暴力…突然怒り出す、攻撃的になる
・排泄トラブル
・食行動異常…過食・拒食・食べ物以外の物を口に入れる
・昼夜逆転
・幻覚…そこに無いものが見えると言う
・妄想…お金を取られたなどと思い込む
・徘徊
こうした症状は、環境の変化などから引き起こされることが多く、環境を戻したり接し方を変えたりすることで本人の不安感がやわらぎ、改善することもあると言われています。
また、認知症が進行していくと、介護をしてもらう必要もあります。「介護うつ・介護疲れ」という言葉をご存じですか?介護を行う側は肉体的・精神的な労力、負担が大きくなり、特に家族が在宅で介護を行うケースでは、介護者の心身の負担が大きくなり、疲れが蓄積し、うつ病を発症してしまうことがあるのです。
<介護うつの症状>
・食欲不振
・睡眠障害
・疲労、倦怠感
・不安感、
・憂鬱感、思考障害
などがあげられます。
2025年には高齢者の約5人に1人が認知症になると言われています。認知症は年をとるにつれ、発症する危険は高まります。誰にでも起こりおる、身近な病気と考えたた方がよいのかもしれません。
しかし、あなたにもアルツハイマー型認知症にならないように予防することができるのです。その最も有効な方法の一つがお口の中を綺麗にしておくことがであることをご理解いただけたと思います。
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歯周病は認知症以外にも、糖尿病や脳疾患、誤嚥性肺炎などさまざまな病気の原因や悪化要因になっているのです。
毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なクリーニングで予防していきましょう!!
私たち歯科衛生士を生涯の健康維持のためにぜひぜひご活用ください。
お待ちしております!!
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