離乳食の与え方について
こんにちは、
汐入駅前歯科の管理栄養士の小山です。
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は離乳食の与え方についてご紹介いたします。
少しでも保護者の方々のお役に立てれば幸いです。
1.離乳食を始めるタイミングについて
離乳食はいつから与え始めたら良いのでしょうか。
目安としては生後約6ヵ月からとされていますが、お子様の仕草からも離乳食開始のサインを読み取る事ができます。
原始反射という言葉をご存知でしょうか?
赤ちゃんが生まれた時から備わっている、反射的に行う動作のことです。
有名なものとして、赤ちゃんの手に指を近付けるとぎゅっと握る動作があります。
原始反射のうち、唇の近くに指などを近付けるとチューチューと吸う「吸啜反射」がなくなってきたら、離乳食開始の目安です。
2.離乳食のステップアップ
離乳食は口から物を食べる動作に慣れていくことを目的としています。
お口まわりにスプーンをあてる所から、少しずつ始めていきましょう。
離乳食の形状や回数はお子様の月齢ごとに異なります。
*5~6ヵ月*
・舌の上にとどまるようなペースト状のもの。まずはおかゆペーストから始めましょう!
・離乳食は1日1回
・母乳やミルクは欲しがる分だけ与えましょう
*7~8か月*
・舌で押しつぶせる固さのもの。豆腐やムース、プリンのような形があって均質な食べ物が最適です!
・1日2回で食事のリズムを作っていきます
・少しずつ食品の種類を増やしていきます
(新しい食品は1日1種類まで。万が一に備えて、病院のあいている午前中の時間帯に与えましょう)
*9~10ヵ月*
・歯ぐきで噛める固さのもの。バナナ、大根の煮つけなど
・1日3回で食事のリズムを作っていきます
・スプーンやフォークに興味を示したら、積極的に使わせてあげましょう!上手に使えなくても大丈夫です
・フォローアップミルクを活用して、栄養不足に気を付けましょう
*12~18ヵ月*
・奥歯を使って食べられる、クッキーなどの固いものにも少しずつチャレンジしていきましょう
・ミルクは徐々に減らしていき、1歳半くらいが卒乳の目安です(個人差があります)
・手づかみ食べで、食べ物を口に運ぶ練習をします
・姿勢よく、足がしっかりつく椅子に座りましょう
3.離乳食の食べさせ方
離乳食を始めていく際には、与える離乳食そのものと同じくらい、食べさせ方も大切です。
お子様が自分で食べる力がつくような食べさせ方で、お口の発達を促すことができます。
①下唇にスプーンを触れさせ、食べ物が口に入ることを知らせます。
➁お子様ご自身が、上唇で食べ物を取り込むのを待ちます。上あごにスプーンをこすりつけたりせず、お子様のペースに合わせるのがポイントです!
③食べ物を取り込み終わったら、そのまま真っ直ぐスプーンを引き抜きます。
小さなころからのお食事の習慣が、将来の歯並びや健康に大きく影響してきます。
お子様の将来の健康のために、少しでもお役に立てましたら幸いです。